当院のブログ

痛みを治すための絶対条件は〇〇しない

東洋医学

 

こんにちは!松山鍼灸整骨院 三浦です。

今年は例年よりもかなり早い5月で梅雨入りとなりましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

雨の日が増えてくると、体調を崩しやすい人も多いかと思います。

 

 

今回は、腰痛、肩こり、頭痛、神経痛…など体のありとあらゆる不調が治る「絶対条件」をお伝えしていこうと思います。

そんなことあるの?と少しでも興味が湧いた方は最後まで読み進めてみてください^ ^

 

 

早速ですが、結論から言います。

それは…

 

 

「気にしない」

ということです。

 

・・・

・・・

・・・

 

「騙された!」とお怒りの言葉が聞こえてきそうですが…(^^;

これはかなり重要な考え方になるのです。

 

 

 

先日来られた患者さんは長年の腰痛持ちで、治療に通われているのですが、とにかく心配性なんです。

1日中腰の痛みのことを考えているようです。

ですから、かがんだら痛む、体をそらしたら痛む、捻ったらこれくらい痛い…と事細かに症状を教えてくれます。

それ自体は治療する私たちにとっても重要な情報でとても大切なことです。

 

 

しかし、「痛み」ということに意識が向きすぎているため、日常生活で常に「痛みの確認作業」をしてしまうとのことなのです。

これは「治る」ということと真逆のことをしてしまっているのです。

 

でも、みなさんも同じような経験はありませんか?

腰痛や肩の痛みなどの体の痛みで痛みの動作を確認することもそうですが、ケガやスリ傷のあと、かさぶたになったところを取ってまた血が出てきたり、ニキビを潰してしまったり…このような経験は誰でもあるのではないかと思います。

 

そうしたことで、治りが遅くなるということはなんとなくイメージがつきやすいかと思います。

これは人間の習性なのかもしれませんね。

 

 

当院に来られて体の状態が良くなり、治っていく人を多くみていると気づいたことがあります。

それは、治る時というのはみなさん

 

「そういえば、痛く無くなってきた」

こう答える人がかなり多いのです。

 

そして、「いつ頃から?」と聞くと、

「うーん、2、3日前かな?いや、その前くらいかな?」

とかなり曖昧な返答になります。

 

このことから人は体が治る過程で、

「何日の何時、この瞬間に治った!」

とは思わないということがわかるかと思います。

よくて「朝起きたら」という感じです。

 

これは「治ったから気にならなくなった」ということもできますが、反対に「気にしなくなったから治った」と言いかえることもできるのです。

 

 

脳は痛みを覚えている

 

 

痛みの慢性化を引き起こす一つめの原因は、「痛みの記憶」です。

このブログでも何回かお伝えしたように、痛みは、体に起こっている異常を知らせる「サイン」です。

このこと自体は、体の防御反応であり、生きるためにとても重要なことになります。

そのため脳は、その痛みを忘れないように記憶するようになります。

 

しかし、痛みの信号は、症状が長引くほど脳に記憶されてしまいます。

人間は記憶から予想するということを常に繰り返しています。

ですから、この動きで、この痛みが出ると脳に記憶として定着してしまうと、なかなかそこから抜け出せなくなってしまうのです。

これが、慢性症状といわれる大きな原因の一つになります。

腕がないのに腕が痛む人

 

 

事故や病気、ケガなどで不幸にも腕を失った人、また生まれながらにして腕を持たない人もいます。

このような人の中には、不思議なことに無いはずの腕の感覚、または痛みを感じる人がいるのです。

 

この無いはずの腕の感覚があることを幻肢(げんし)といい、痛みを感じてしまうことを幻肢痛といいます。

 

このことからわかることは、痛みとは実際に痛みを感じている部分に症状がなくても、感じてしまうということです。

 

この幻肢痛の原因は今の所詳しくは解明されていませんが、やはり「脳の記憶」や「意識」がその部分に大きな影響を及ぼしているというのが有力とされています。

繰り返しの痛みによる“小さな損傷”

 

脳の記憶以外にも「痛みを感じる」ということの弊害があります。

何度もいうように痛みとは「体が限界がきているから休んで」というサインです。

無理をして痛みを感じてしまうということは、その体からのサインを無視していることになります。

痛みが出てしまう動作とは、「その動作をすると体を傷めてしまう」ということもいえます。

痛みを繰り返し感じてしまうということは、繰り返し体を傷めているということです。

 

傷口のように目には見えませんが、体の中では筋肉の繊維が小さな損傷を受け続けているので、なかなか治らないという状況が生まれてしまうのです。

まずは痛みと向き合う

 

「気にしない」と言ってもやはり痛いものは痛いと思ってしまうのが普通です。

そこで、気にしないの前段階として「まずは痛みと向き合う」ということが大切になります。

痛みを感じるのは、どのような動作か、1日のうちでいつが強くなるのかなどをしっかりと把握して起きましょう。

その上で、今度は逆に「この姿勢をとっていれば楽だな」「この時間帯は痛みが少ない」「お風呂の後は楽になる」など痛みが少なくなる、楽になることを探していきましょう。

そして、「可能な限り痛みが増す動作を減らして、痛みが楽になることを増やしていく」これが、痛みを改善していく最も近道になります。

 

ここで注意して起きたいのが、「痛み止め」や「アルコール」です。

これらは、痛みの神経を一時的に感じにくくしてくれるので確かに「楽だな」と思う時間は増えるかと思います。

 

 

しかし、筋肉の緊張やバランスが改善されているわけではないので、本当なら痛い動作もできてしまうのです。

そうすると、楽なことも痛いこともわからなくなってしまい、体にとっては傷める動作を繰り返してしまうので、「結果的に痛みが治るのは遅くなって」しまいます。

やはり、痛みなどの症状が強い場合はアルコールは控えて、痛み止めは「どうしても」という場面に上手に使っていくことをお勧めします。

 

頭痛や耳鳴り、または不眠症など持続的な症状なども基本的には考え方は同じです。

このような症状は天気、体調など日によって度合いが違う場合が多いので、強くなるのはどのような時か、楽になるのはどのような時かをしっかりと把握して起きましょう。

1日の過ごし方によっても変化があったりすることも多いかと思います。

楽に過ごせた日、気にならずに過ごせた時間があれば、その時間を増やしていくことを考えていきましょう。

 

治っていくことにフォーカスする

どのような痛み、症状、病気であっても人は生きている限り必ず自己治癒力が働いています。

そして、この自己治癒力以外に体を治す方法はありません。

もちろん、手術や薬、整体や鍼治療などの助けを借りなければ行けない場合はあります。

しかし、最後に治すという作業をするのは自分自身しかないのです。

ということは、「自分自身の治癒力をいかに信用できるか」が大きなポイントになってきます。

 

例えば、腰痛ではじめの痛みの程度が10であったとします。

これが、治療などをして7になったとしましょう。

 

そうするとAさんは

「7痛みが残っているから、まだ半分以上痛みがあり、改善していない。」

と答えます。

 

同じ症状でもBさんは

「3痛みが減ったから、少し改善していて良くなりそうだ」

と答えます。

 

同じ症状でも人によって痛みの捉え方がかなり違うことがわかります。

そして、お気づきだと思いますが、Bさんの方が圧倒的に治るスピードが早いのです。

これも、前述しているように「脳の記憶」や「意識」が大きく影響を及ぼしているためだと思われます。

 

痛みが7残っていることにフォーカスしているAさんは、「痛み」に対して意識が働いているため「脳の記憶」も変わっていません。

しかし、Bさんは3痛みが減ったという「治ることにフォーカスできている」ので、脳の記憶も「痛みは治る」というように変化しています。

こうした状態になると、筋肉の緊張も緩みやすいですし、リラックスできていることでさらに相乗効果が期待できます。

 

まとめ

「気にしない」というかなりアバウトなテーマで話を進めてきました。

しかし、脳の記憶や筋肉を再負傷させないなど、痛みを治す上でかなり重要なことが裏付けとしてあるということをお伝えしました。

痛みをはじめとする体の不調は、やはり自分自身に何かを伝えようとしてくれているものです。

その声に耳を傾けて、ムリせず思い切って仕事を休む、ゆっくりお風呂に浸かる、十分に睡眠をとるなど体や心が休まることを最優先に考えてみてください。

そうすれば、必ずあなた自身の治癒力があなたの不調を治してくれるはずです。

 

松山鍼灸整骨院では、治癒力がうまく働かなくなってしまったお身体を整体や鍼治療・骨盤調整などで本来の状態に近づけていきます。

そうすることで、治癒力を取り戻していただき良い状態になるお手伝いをさせていただきます。

つらい症状、少し不安な方、些細なことでもお気軽にお問い合わせください。

 

 

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